キオクテイク 2 | Mirror ミラー

とらが3才になる前の頃、初めて「千と千尋の神隠し」のDVDを見ていた。
まだあまり理解できないだろうと思ったけど、意外にも画面に釘付け。

ふむふむ

千尋が親と離ればなれになって
川の前で泣きだす夜のシーンになったとき
とらは急に泣き出して言った。

「どうしたの? どうして泣いてるの?」

ふむふむ
感情移入というか、千尋と同化したみたいだ。

「お母さん、お父さんに会えなくなったから、涙が出たんだよ千尋は。」

そんな陳腐な説明で感情の収まるはずはなく、千尋の悲哀が乗り移ったようにすすりあげて泣いている。

「だいじょうぶ。とらは泣かなくていいんだよ。」

「とらも涙が出た。ちょっと水が出た。」

と、目からポロポロ溢れる水を小さな指で拭った。


オフテイク 2


きみとぼく

共鳴? ミラーニューロン?

ふむ

でも物語の主人公は、本当の主人公(*)じゃないし

ふむふむ

でも今見てるのは、、、幻じゃない?
鏡の中の自分は??


第2章

子供は子供だった頃
いつも不思議だった
なぜ 僕は僕で 君でない?
なぜ 僕はここにいて そこにいない?
時の始まりは いつ?
宇宙の果ては どこ?
この世で生きるのは ただの夢
見るもの 聞くもの 嗅ぐものは
この世の前の世の幻
悪があるって ほんと?
いったい どんなだった
僕が僕になる前は?
僕が僕でなくなった後
いったい僕は 何になる?

~ ペーター・ハントケ「子ども時代の詩(わらべうた)」〜映画「ベルリン天使の詩」より

2.

When the child was a child,
It was the time for these questions:
Why am I me, and why not you?
Why am I here, and why not there?
When did time begin, and where does space end?
Is life under the sun not just a dream?
Is what I see and hear and smell
not just an illusion of a world before the world?
Given the facts of evil and people.
does evil really exist?
How can it be that I, who I am,
didn’t exist before I came to be,
and that, someday, I, who I am,
will no longer be who I am?

“Lied Vom Kindsein (Song of Childhood)” Peter Handke (from The Film “Wings of Desire” by Wim Wenders, 1987)

* 主人公の語源、禅語の「主人公」は、本来の自己、仏性のこと

kaminariAme
2017/6/21